令和5年度 技術講習会

機械加工現場での正しい幾何公差計測


概要

 近年のものづくりの現場では、加工した製品の形状や位置関係などの幾何公差を計測するためのツールとして、三次元測定機(CMM) が広く普及しています。しかしながら、産業層や企業によってはものづくりで求められている幾何公差の計測運用に対し、測定ツールの機 能がうまく活用されていないところがあるようです。製品の形状や加工種別、図面指示などの様々な要素から、どこで面を測定するか、何 点で測定するかなどの判断が難しいケースもあることと思います。
 そこで、ものづくりで求められる幾何公差管理における三次元座標測定機、測定ツールの有効活用を現場レベルで紹介し、その実用性 (加工へのフィードバック等)について学ぶ講習会を企画しました。本講習会では、測定における誤差を解説した上で、幾何公差の重要性 とその測定に関するヒントを紹介し、さらに加工物のタイプ毎に幾何公差測定を行う際の実用方法をデジタルライブデモで実演して、理解 を深めていただきます。
(講 習会参加案内より)

内容

  • 日時および会場
     日時 令和5年8月4日(金)13:30~16:30
     会場 長野県工業技術総合センター 精密・電子・航空技術部門(岡谷市長地片間町1-3-1)
        および オンライン会場(Zoom)
  • 講演内容

     1.はじめての幾何公差計測
       ・測定と誤差
       ・測定からみた寸法公差・幾何公差
     2.幾何公差計測を行う上での課題と対策
       ・幾何偏差・幾何公差とCMM
       ・CMMによる幾何偏差測定
     3.オンラインデジタルライブデモ
       ・切削・研削加工製品ごとの測定事例紹介
       (土浦ショールームとオンライン接続)

  • 講師
    株式会社東京精密 計測社 技師長 丸山 聡 氏