平成18年度見学会報告

1.日 程

平成18年11月16日(木)〜平成18年11月17日(金)

2.見学先

見学日
見学先

見学概要

11月16日(木)
浅沼技研(浜松市)
 同社は、昭和52年に、現社長の浅沼進氏によって創立され、現在の従業員数は約80名、資本金は約3億円の企業です。浅沼社長独自の経営理念に基づく、ユニークな取り組みの数々で、国やマスコミの注目を集めています。 NVLAP(ナブラップ)と呼ばれる、米国標準技術研究所の技術認定を取得しており、3次元測定機を用いた同社の寸法測定技術が、米国によって認定されており、0.3μmの精度で測定結果を保証できるそうです。この認定を受けている企業は、世界で4社のみとのことでした。また、この測定精度を生かして、3次元測定機の校正用治具「クオリティーマスター」を生産しています。 この認定を受けるため、測定機や測定室(20℃±0.25℃)の維持管理など、年間数百万円にのぼる、諸々の経費を要するとのことですが、「親会社に対して、製品精度に絶対の自信を持つ」との経営理念から、認定の取得を続けているそうです。 参加者の皆さんも大変興味をもたれたようで、質問が続出し、当初の予定時刻を超過してしまいましたが、担当の方には、最後まで丁寧に応対していただきました。
11月17日(金)
東芝機械(沼津市)
  精密機器事業部と微細転写事業部を見学しました。精密機器事業部では、高精度な工作機械として、軸移動分解能1nmの工作機械の紹介を頂きました。このような高分解能を実現するための軸受けは、通常、油や空気の静圧軸受けを使用するものが一般的ですが、東芝機械では、ベアリングを用いているとのことで、参加者の皆さんが驚いていました。 また新設された微細転写事業部では、ナノインプリント技術による加工を行っていました。これらの加工は、クリーンルーム内で行われますが、加工後、形状を確認するために、FIB加工観察装置、SEM、レーザー顕微鏡、AFMなどが、工作機械の隣に設置されていました。微細な加工では、加工と計測が不可分であることを印象づけられました。

 

3.見学の模様

東芝機械様にて(15名)


(2006/12/5)
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